STY完走

静岡(S)から山梨(Y)まで、山をつないで走るというレースSTYに参加してきました。これは富士山の周りをぐるりと1周走るUTMFというレースのハーフサイズであり、やや弟感はあります。でも80キロを越える行程には僕には十分すぎるものでした。
結果は17時間30分ほど。朝から走り出して、夜明け前にゴールという内容でした。途中には1900m台の山岳エリアも通過し、ちょうどその時間帯はヘッドランプでひたすら前を目指します(時間にして19時からゴールまでずっと)。チェックポイントで栄養補給ができるけど、後半になると固形物を身体が受けつけない。最終チェックポイントでは大好物のカレーライスが振る舞われていましたが、やむなく素通りです。胃腸系が強いと思っていましたが、これはあまりに意外でした。
さて、話は変わりまして。
ちょっと興味があって、この大会へのいろんなレビューを覗いてみました。そこには「コースがハード」「道が荒れている」「夜危ない」という言葉がよく見られました。まぁ確かにそうではありますが、ぼくは別の感想を抱きました。山なんだから当たり前だろう、と。これはぼくが偉そうぶって言っているのではありません。登山をある程度やっている人ならスムーズにやり過ごせるトレイルだし、むしろコースサインも充実しているし、足をひっかけそうな木の根には発光体(電球)までくくりつけられる厚遇でした。素敵なコースだったと思います。確かに160キロになると本当に肉体の限界を垣間みるような気がしますが、80キロは山やランニングにある程度慣れた人なら誰でもクリアできる壁だと思います。かなり厳しいところまで身体を追い込んだ長めの旅、という見方をすればあのエントリーフィーは安いものでしょう。
もちろんこの大会だけではなく、トレイルランに関するアクションもいろいろ起こしていこうと思うのでした。

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なぜか岳人に。

岳人という山岳雑誌はどちらかというと古風というか、やや真面目な性格の誌面です。普通の人ではちょっとやれないアルパインクライミングの記録のページなども多く、それゆえ今風の山ガールが手にとる機会はあまりないかもしれません。でも、なぜか今号は表紙に俳優の瑛太が登場しています。でも瑛太ドーンという雰囲気でないのがぼくとしては好きです。サバイバル登山家として知名度を上げつつある服部文祥&瑛太という組み合わせ。たまにはこんな号があってもいいのかなと思った次第です。

さて、瑛太の影に隠れるように、ぼくがお手伝いしたページもあります。軽量化特集ということで、丹沢の山塊を2日で歩くというちょっと奇妙な取材の記録です。荷物を軽くしていけば、けっこう遠くまで歩けますよという内容になっています。丹沢登山の多くは小田急線を利用する塔ノ岳や大山がメインになってしまいますが、でも遠くまで歩けるスキルを身につければ最高峰の蛭ケ岳だって行けてしまいます。ぼくなんかが提言するのも変ですが、やっぱりみんなと同じ道を歩くというのには楽しさの限界があるというものです。トレイルランというスタイルを全面的に推す訳ではありませんが、若い人にはちょっと無理するくらいの計画だって良いのかと。もちろん、日没になったら…、道に迷ったら…、途中で足がつったら…といったリスクに対処する覚悟が前提ではあります。
山から帰ってくると、使わなかった道具がいろいろあるのが分かります。そうして、1軍、2軍、それ以下というように格付けするのもアリではないでしょうか。1軍も2軍も総動員する登山だってあるかもしれないし、選抜チームで挑むこともあるのです。いまは暖かいので、ぼくもどこかのタイミングで選抜チーム登山をしてみたいと思います。

あと道具ページでレインウエアについて書いています。いろいろレインウエアが揃っていて、やっぱり依然ゴアテックス強しという感じです。
まったく個人的な考えですが、レインウエアがボロくなった人がちょっと尊敬できます。要するにその人はレインウエアを定期的に使っている訳であって、雨の天気予報でも歩くモチベーションがあるのです。よく「自分は晴れ男(女)」と自慢する人がいますが、それは山へ行く頻度が少ないということを誇っているようなもの。毎週行っている人はやっぱり降られます。そうして自分を振り返ると…まぁなかなかキレイな状態だったりする訳で。これから梅雨の季節を迎えても、できるだけ前向きにいこうと思うのでした。

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山スキーへ。

先週末は友人に誘われて山スキーへ行ってきました。
この時期でも標高の高い山岳エリアではたっぷり雪は残っています。マニアックな世界ですが、まだスキーシーズンは続いているのです。でも僕自身はスキーの経験があまりなく、今シーズンも数えるほどしか滑られませんでした。サラリーマン時代(しかも独身)は冬のほとんどを滑りに捧げていたのですが、それはもう完全に昔話です。まぁ結果からいうといろいろダメで大変でした。
さて、山スキーという道具は、基本的には普通のスキーです。でもビンディングが特殊でして、スイッチを切り替えるとかかとが上がるようになります。だから歩くのもラクラク、そしてシールという名のザラザラ素材をスキーの滑走面に貼付けると、こんどは登ることまでできてしまうのです。
最初で最後のツアースキー(いつもはスキー場)。目指すは日本第三位の奥穂高岳です。1泊2日で目指すのはそれほど難しくなく、しかも天候は土日とも晴天!トコトコ登っていけばいつかは着くでしょう。初日は2400m付近でテントを張り、翌日も早朝から歩き出します。でも途中で寄り道をしたので結局途中で断念しました。こんな登山もアリでしょう。
帰り道は崖を懸垂下降(ロープを使って下りる技術)を交えて、スリリングなシーンもありました。時折落石なんかもあり、けっこう緊張します。焦ってもいけないし、のんびりもしてはいけない。山登りの本質を見た気がしました。
こうした登山を経ていよいよ今週末はSTYという80キロのトレイルレースに臨みます。ぼくとしては人生至上、最大級に疲れる1日となるでしょう。何ヶ月も前からイメージして、時間のある限り練習をしてきたつもりです。でも大丈夫かと。可能な限り楽しむつもりです。比較はしにくいですが、奥穂高のスキー登山も僕にとっては緊張が強いられるものであって、そんな地味な登山も負けず劣らず素晴らしかった。自分(たち)で判断して道を選び進むというのは、速く駆け抜けることより時に価値があり尊いものです。
あんまり難しいことを考えずにまずは今週末。しかもこの80キロの上のクラスに160キロがあります。来年それに出られるように、自分を追い込んでみようと思います。

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黄金週間

ゴールデンウィークは小粒な山行を何度か実践いたしました。
登山(走ったりもしました)に的を絞ったのには理由があります。
翌々週に80キロのトレイルランのレースに出るため、ちょっと練習をしないといけません。
富士山の外周160キロを走るこのレースは国内では最大規模とされ、制限時間が48時間というから
なんともため息の出そうな行程です。ちょっと前文とうまく繋がりませんね。国内最大規模というのは
一周するレースで、ぼくがエントリーしたのは半周コースです。2軍扱いではありますがそれでも
コースレイアウトを見ていてめまいがしてきます。

そんな訳で、少しでも身体を慣らそうと登山を立て続けに3回やりました。最初は箱根、次は奥多摩、そして丹沢へ。おまえは中高年か!と突っ込まれそうな関東の低山のオンパレードではありますが、それでも訪れる場所ごとにいろいろ新しい発見がありました。箱根は友人とワイワイ、トレランスタイルながらもほぼコースタイムでゆっくりめ。連休後半に入ってから奥多摩は単独でコースタイムの半分で12時間行動、具体的には鳩の巣〜川乗山〜雲取山〜奥多摩駅というランニングスタイルでなくてはおそくら実現不可能という距離でした。1日休息を置いて続いては丹沢の鍋割山へ息子と父親の三世代登山です。これはコースタイムの2倍かけて歩きました。ぼくは引率者という立場ではありますが、いい回復走?となった訳です。

奥多摩にはカメラすら持っていかなかったので画像の記録は一切ありません…。

さて、実際のレースまで北アルプスの3000m峰に登るという遊び計画もあります。それを終えたらすべての調整は終了!
山ヤの実力がどこまで通用するかは分かりませんが、自分なりに納得のいく結果を出せればいいかなと思いました。
レースの日が晴れますように。

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また丹沢へ。

最近、ちょっと丹沢づいています。
理由は簡単、近くて山がそこそこ大きいから。もし丹沢を近郊の低山と思っている人がいたらそれは大きな間違いです。最高峰が1600m台って仮に関西エリアと比較したならほぼトップクラス。実際になかなか大変です。
今回のコースは、寄〜シダンゴ山〜秦野峠〜檜岳〜雨山峠〜鍋割山〜塔ノ岳〜破線ルートにて下山、寄へ。という具合です。距離は測っていませんが、だいたい7時間ほどかかりました。エアリアマップのコースタイムでは13〜14時間くらいでしょうか。平坦と下りで走ることを課したトレーニング登山でした。たまにこうしたトレーニングをやりますが、ひとりで決めて、準備して、実行するのはやっぱりいいものです。気楽どうこうよりも、他人に甘えないスタイルは登山の総合力とでもいいましょうか、自分を鍛えることができます。一般ルートでは滑落や道迷いはありませんが、それでものんびり歩くお気軽トレッキングではないのだから、出発前は緊張します(荷物もがんがん削ります)。
実際に、簡単な道迷いはありました。特に走っていると視野が狭くなり正しいルートを見落とすものです。だから神経も研ぎすませて、おかしいなと思ったらその場で立ち止まって冷静に考える。おっくうがらずに地図を見て、間違いに気づいたらとりあえず戻る。基本的なことだけど、やっぱり怠りがちなのですね。いろんな寄り道もありましたが、目標の距離を完走できました。
計画が狂った原因に朝の寝坊があります。これも一人だと甘えがちです。本当は山梨方面に行こうと思っていましたがあっけなく挫折。こうして、また丹沢、となったのでした。

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スタッフ、募集。

本日、ネットでの求人サイトに応募をかけました。うちのような小規模でしかも郊外の会社にどのような方に応募いただけるか想像がつきませんが、いい出会いがあればいいなと思っています。今回募集するのはwebサイトのディレクション業務ができる方です。でも技術的はさることながら、お客さんとのコミュニケーションがとれる方なら良いかなと思っています。どんなご縁があるか楽しみ半分、不安半分。しばらくこのドキドキ状態を楽しんでいきたいと思います。

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丹沢をずばっと

雪が溶け、ちゃんと山歩きをしようと思い、近所の丹沢まで行ってきました。
雑誌の企画ではあるのですが、自分の行きたいところと企画内容が合致して
ほぼプライベートの延長のようなかたちで登山をしてきました。

丹沢連峰をずばっと一筆書きで1泊2日。コースはこんな感じです。七沢温泉〜大山〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ケ岳〜檜洞丸〜西丹沢自然教室(テント泊)、西丹沢〜畦ケ丸〜こもつるし山〜山中湖。丹沢はテント泊ができず企画内容としてテントは必須だったので、いちど稜線から外れてキャンプ場でテントを張りました。荷物はひとり10キロ未満、総行動時間、24時間(コースタイムで40時間くらいでしょうか)。撮影(カメラ担当)をしながら歩いたので、なかなかしんどかったです。
神奈川県に引っ越してきてから、丹沢は地元の山になりました。もし遠方から友達が訪ねてきても、いい場所を案内できるように、もっといろいろ歩いていきたいと思いました。
詳しくお伝えできないのは、雑誌の発売前だからです(ごめんなさい)。詳しくは5月15日発売の岳人にてご覧いただければと思います。

写真は夜明けの大山山頂にて、逆光の2人でございます。

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岳人4月号。

いつもお手伝いをさせてもらっている岳人に、今回はすこし多めにページが掲載されました。
まず、表紙。これはカメラマンとしてのお仕事で、知人を撮影したものが採用されました。美男美女で子供もかわいい。これは被写体の勝利ともいえます。岳人なのになんでファミリー登山?などとは思わずに暖かい目で見守ってください。ぼくにも経験がありますが、子連れの登山は思うようにいかないことが本当に多い。だからコースタイムの倍はかかると思っていていいです。しかもいろいろ気を遣う、なのである意味けっこうハードルの高いチャレンジなのです。

続いて、道具ページ。こちらでは12モデルのテントをいろいろ比較しながら掲載をしています。課題は2キロ以下のモデル。近年ではテントが軽くなり、そしてテント泊山行も多くなっているそうです。また小さいテントで行くスタイルも主流です。これはたとえば3人で山に行っても、それぞれがテントを持って行く(要するに3張り)というスタイル。すこし前なら大きめなテント1張りで行ったものです。これはそれぞれにメリットがあるのですが、「プライバシーの確保」「ドタキャンメンバーが出ても対応可能」という現代の世相を反映したものといえます。でも限られたスペースのなかで(1つのテントで)、みんなでごちゃっとゴハン食べて、飲んで、誰のいびきがうるさいとか誰の足がくさいとか、そんなことをざっくばらんに牽制しあうほうが個人的に好きです。そんなに一人でテント背負って行きたいのなら最初から一人であるほうが清々しいです。

最近、ひとりでテント山行をしていないので、自分への戒めの意味も込めてこんなことを書いてしまいました。

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ちょっと丹沢へ

自宅から山に行くには、ちょっとした距離があります。
そうですね、最短でもカーナビの示す数字で約20キロほど。
かつて京都に住んでいるころは、自宅の裏が大文字山への入山口でしたから
そう考えるとなんとも寂しい気分になります。

日曜日に午前限定とか、ふと時間のとれそうなときに、トレーニング山行をすることがあります。
1~2時間ほど入っているだけでも、けっこうな負荷になるものです。

さて、そんな昨日は丹沢の前衛峰ともいうべき仏果山と高取山をさっくり歩いて(走って)きました。
いつもと違うのは、足元がまるでタビのような五本指シューズだということ。
雑誌でのテストも兼ねていますが、個人的に「これええやん」と気に入って使っています。
地面の凸凹をダイレクトに感じるのは、登山においてデメリットとなりますが、身体にはメリットとなります。
ツボが刺激されるとか、そういった効果はぼくには分かりませんが、でも足裏感覚を得ながら行動できることは
なかなか楽しく、ちょっとスリリングで、いい負荷になります。よく聞くアーチサポートってのも、そんなもんいらん(低山なら)!

上部は雪のため、なかなか足先が冷たくなってヒヤヒヤしましたが、でも予定通りのルートを踏破。

こうした山行を繰り返していると、いろんなことが分かってくるのでしょう。
山に貴賤はなく、近所の低い山だってとても楽しいものです。

気持ちも身体もリフレッシュいたしましたー。

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ボーゲン、ボーゲン!

先週末は北海道はニセコに行っていました。仕事とは無関係でまったくのプライベートです。
スキーの聖地ともいわれるこの場所には、個人的に強い思い入れがあって、今回は家族旅行で訪れました。

いまでこそスキーを履く機会が減ってしまいましたが、20代の前半はスキー(当時はボード)を
するために冬の休日がありました。どんなことがあっても意地でも通うようなハングリー精神で
行ったら行ったで休憩もろくにとらずに滑っていたものです。ニセコにも出かけていろんな
やんちゃな滑り方をしたのも懐かしい思いでです。

さて、今回は、広大なスキーエリアといえども、使うのは初心者コース限定。6歳と3歳の子供が一緒では
自分の思うように動くことはできません。本音の本音では昔を思い出して攻めながら滑りたいのですが、
ここは我慢し終始子供たちと過ごしました。

大きな収穫もありました。保育園年長組の息子がボーゲンをマスターしたのです。
こうやって書くとなんら大したことはないように思えますが、サポートがなくては下りられないのと
放っておいても下りてくるのとでは大きな差があります。本人にしても大きな自信につながったのでは
ないでしょうか。

一方で3歳の息子は、スキーで自力で下りてくる意識はなく、でも兄貴には負けまいと意地を張るものですから
ほとんどぼくがだっこする状態で滑ります。腕のほうが疲れるスキーは初体験でした。

よく人からは「子供にはアウトドアにいっぱい出かける育て方をされるのですか」と聞かれます。
でも実際にはほぼ人並みか、それ以下ではないでしょうか。
あまりちゃんと土日は一緒にいてあげられないし、本人たちに親父の価値観を無理強いをしていい結果につながるとは思いません。
ゆっくりいろんなことを見極めていければと思うのです。
コツをつかめばもっとうまくなりたくなる、そう気づかせてあげられたのは大きな収穫でした。

彼らがもうすこし大きくなった時でも、「オヤジすげー」って思うようなパフォーマンスをするのが
ぼくの目標です。
だから子供の価値観には合わせません。いつか成長したときにお互いを高め合っていけるライバルになるのを
そうですね、あと8年後くらいにできればと思いました。

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