山スキーへ。

先週末は友人に誘われて山スキーへ行ってきました。
この時期でも標高の高い山岳エリアではたっぷり雪は残っています。マニアックな世界ですが、まだスキーシーズンは続いているのです。でも僕自身はスキーの経験があまりなく、今シーズンも数えるほどしか滑られませんでした。サラリーマン時代(しかも独身)は冬のほとんどを滑りに捧げていたのですが、それはもう完全に昔話です。まぁ結果からいうといろいろダメで大変でした。
さて、山スキーという道具は、基本的には普通のスキーです。でもビンディングが特殊でして、スイッチを切り替えるとかかとが上がるようになります。だから歩くのもラクラク、そしてシールという名のザラザラ素材をスキーの滑走面に貼付けると、こんどは登ることまでできてしまうのです。
最初で最後のツアースキー(いつもはスキー場)。目指すは日本第三位の奥穂高岳です。1泊2日で目指すのはそれほど難しくなく、しかも天候は土日とも晴天!トコトコ登っていけばいつかは着くでしょう。初日は2400m付近でテントを張り、翌日も早朝から歩き出します。でも途中で寄り道をしたので結局途中で断念しました。こんな登山もアリでしょう。
帰り道は崖を懸垂下降(ロープを使って下りる技術)を交えて、スリリングなシーンもありました。時折落石なんかもあり、けっこう緊張します。焦ってもいけないし、のんびりもしてはいけない。山登りの本質を見た気がしました。
こうした登山を経ていよいよ今週末はSTYという80キロのトレイルレースに臨みます。ぼくとしては人生至上、最大級に疲れる1日となるでしょう。何ヶ月も前からイメージして、時間のある限り練習をしてきたつもりです。でも大丈夫かと。可能な限り楽しむつもりです。比較はしにくいですが、奥穂高のスキー登山も僕にとっては緊張が強いられるものであって、そんな地味な登山も負けず劣らず素晴らしかった。自分(たち)で判断して道を選び進むというのは、速く駆け抜けることより時に価値があり尊いものです。
あんまり難しいことを考えずにまずは今週末。しかもこの80キロの上のクラスに160キロがあります。来年それに出られるように、自分を追い込んでみようと思います。

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