世界でいちばん人が死んでいる山

それが谷川岳(群馬県・新潟県)だということは、そこそこ山登りをしている人なら知っていることでしょう。

魔の山とも称されることがありますが、一般ルートはそれほど厳しくはなく無雪期ならふつうに日帰りトレッキングの装備で登れてしまいます。ちなみに事故の多くはリスクを伴う登攀(冬壁のクライミング)で起こっているので、オモテの顔とウラの顔を持っているくらいに考えるのが良いのでしょう。

でも、多くの降雪をもたらし、天候が変化しやすい(そもそも冬は悪天候が続く)という点において、一筋縄ではいかない山であることは確かです。

そんな谷川岳に取材で行ってまいりました。岳人誌の撮影です。計画当初はとても不安で、撮影の予備日も設けられないタイトスケジュール。失敗は許されないわけです。できるだけいい作品を残すには好天がいちばん手っ取り早く、というよりも好天にさえなればロケは8割方成功したようなものです。けっこうなプレッシャーでした。

でも、駐車場テント泊で迎えた朝の天候はすかーんと晴れる100点の青空。ホントよかったです。
その天気のまま早く上に行きたくて、急いでロープウェイに乗り、登山道へ。一面真っ白とはいかないまでも
白く染まった山を、楽しみながら歩いてきました。

さて、そんな写真をたくさん載せたいところですが、そこは岳人(12月15日売り)をご覧いただければと思います。
岳人らしくなく(失礼!)可愛らしい女性が谷川岳に登っている写真が表紙を飾ります。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

岳人 最新号にて


第一特集の一部を担当させていただきました。これは冬山に登るためのビギナー向けの企画でして、フィールドレポートとともにレベル別にギアやスキルを紹介しています。レポートでは大菩薩峠を取り上げていて、自分で写真を撮っておいてなんですが、美しい富士山に目を奪われます。

さて大菩薩峠、その展望の良さもそうですが、とても歩きやすい登山道が続いています。

ロケではタクシーを使って入山して、下山後もタクシーを使いました。都会ではタクシーはもったいなくても、山では必要不可欠だと思います。マイカーで行って下山の制約をともなうくらいなら、使っていいお金だと思うのです。地域にも貢献できますし。
柳沢峠から大菩薩嶺を経由して介山荘泊、2日目は牛ノ寝通を使って松姫峠に下りました。真冬の登山でしたのでアイゼンを持ちましたが、冬以外でしたらビギナーの方でも十分に歩けるコースでしょう。

2000mの高度感と絶景を気軽に楽しむのに、みなさんもいかがでしょう?

そうだ、この号も特集内容にともない、表紙写真を担当いたしました。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

泳がない沖縄

先週末に沖縄に行ってきました。遊びではなく、いちおう仕事です。
雑誌の取材でツール・ド・おきなわを体験しようというもので、
自転車レースで有名なこのイベントもぼくのように一般サイクリストが楽しめる枠が
あるのです。
エントリーしたのは「本島一周サイクリング」というもの。
2日かけてトータルで323キロ走るこのプログラムの参加条件は「25キロ以上で巡行できる人」とのこと。
自分にとってちょうどいいハードルの高さです。30キロ巡行は難しいけど、時速25キロの世界は
ロードバイクならじつは誰でも大したことではありません。

初日は名護をスタートして北部(やんばる)エリアをぐるりと1周約180キロ。これが面白くて
予想以上にキツかった。じつはアップダウンが連続して、体力をどんどん消耗していく…。
もちろん仕事で行っている身なのでリタイヤや論外、でも首と背中に一眼レフを持った身体が妙に重く
その重みがお尻を刺激します。なにが一番つらかったというと、ぼくの場合はお尻でした。
でも、途中の休憩でいろんな参加者と話したり、道沿いの露店(てんぷらが1個50円)で地元のおじさんから
質問攻めにあったり、これはずいぶん楽しいのです。

一人旅の場合、一人であることの緊張感や孤独さとのたたかいが、ぐっと旅を面白く深くさせるのですが
そうした面白さとは違います。
走るというパフォーマンスに集中して、余計なことを楽しめるのがいいのです。
道に迷ったり、寄り道したり、そんなことが普通の旅ではありますが、実際には距離はそう稼げません。
180キロを走るには180キロ走ることの段取りというか、目標や環境整備が必要なのでしょう。
どちらが良いかは判断に迷うところですが、この初日は自分を出し切れる楽しさがあったように思えます。

2日目は同じく名護をスタートして南部をぐるりと140キロ。
これも悪くはないのですが、でも初日のほうが楽しめました。だからここでは割愛させていただきます。

ちなみに向こうの気候は半袖半パンで過ごせるほどで、その気になれば海で泳ぐこともできるそうです。
イベント中にはアイスばかり食べていました。
特に自転車って、寒くなると遊ぶ気が起こらないから、そうした意味でも11月のイベントとして
イチオシですね。

飛行機に載せるのにおっくうだという人も多いかもしれませんが、またいつか輪行のテクニックを
書いていきたいと思います。

そうそう、この記事はサイクルスポーツ1月号(12月20日発売)に掲載される予定です。
ご期待ください。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

神様の自転車

最近、新しいマウンテンバイクを買ってしまいました。
とても大きな買い物になるので、いろいろ頭を使い手を尽くしました。
使っていない山道具の徹底的に処分して現金化。長く使ってきた思い入れも断ち切って。
これから1年以内に使うものはセーフ、使わないものはアウトという具合でいろんなモノとさよならをしました。

さて、このタイトル、なんか「?」ですよね。
どの世界にもレジェンド的な人がいて、その人が開発したMTBを買ったので
あえてそんなふうに呼ぶことにしました。
ゲイリーフィッシャーというアメリカ人のおじさん。
MTBが誕生したのは割と最近のことなのでまだ元気に走っていらっしゃいます。
すごい62歳です。

山も自転車も好きなぼくにとって、MTBは両方を満足させてくれる、格好の遊びです。
近年は走れるフィールド問題なんかもあって、マーケットが縮小気味ですが
それでも、日が当たることを願って、ぼくもメディアなどに登場させていこうと
思っています。

ところで、自転車を選ぶときの基準。ぼくはじつはフレームの色やデザインで
決めることが多いです。性能はもちろん大切ですが、見た目がやっぱり重要。
大切な時間を共にするアイテムなので、このバイクもそんな意味で一目惚れでした。

さぁ、いろいろ走ってみることにします。

トレイルにご一緒できそうな方、ぜひご連絡ください!!

カテゴリー: 未分類 | 2件のコメント

八ヶ岳登山

(ほぼ)30年間隔のメンバー。足並みは意外に揃いましたこの土日に八ヶ岳で登山をしてきました。
あえてなだらかな北八ヶ岳をコースに選んだのは、父親と息子が一緒だから。
67歳の親父は2000メートル以上の山に登るのが数十年振りだというし、6歳の息子は生まれてはじめての経験です。で、ぼくが37歳。ほぼ30年刻みの、不思議チームでした。

結果からいうと成功だったと思うし、またぜひこのメンバーで行きたいと思います。メンバー構成では、登山のグレードは期待できないけど、それ以上のモノが得られようです。うまく表現できないし、心のまま書いてしまうとものすごく気恥ずかしいのであえてやりませんが「親とか子」で、同じことを同じリズムで楽しめる機会ってそうないと思うのです。

すこしだけ内容を振り返ってみたいと思います。
最も驚いたことは、同行者(親父)のブーツのソールが突然べろんとはがれたということ。登山開始10分の出来事です。登山をやっている人ならほとんどが知っていることだと思いますが、経年劣化(具体的には加水分解)によって、ブーツのミッドソールが突然破壊することは珍しくありません。まさか自分(身内を含む)がなるとは思っていなかっただけにショックです。過信はいけません。その時点で登山は中止、バレエシューズのようになってしまった靴で下山してもらい、諏訪の街に急いで登山靴を調達しに走ったのです。事なきをえて登山再開できましたが、これが山の上だったら…と考えるとゾッとします。

一方、6歳の息子はそれなりに楽しめたようで、行程の8割ほどを歩きました。でも残りの2割は背負子で父親(ぼく)に背負われて移動。まぁぼくには覚悟ができていたし、それほど苦でもありません。「歩き通せ」と厳しくするのも違うと思うので、登山に付き合ってくれる以上はやさしく見守りたいと思います。

コースは
桜田平ーオーレン小屋(泊)ー硫黄岳ー赤岩の頭ーオーレン小屋ー桜平

余裕を持ちながらビギナーが行くには、なかなか良いと思いました。

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント

誰と山に行くべきか。

登山はヒトとヒトの関係を良好にするものだと思います。しんどいことをするのだから、その時間を共有すれば互いの信頼性は高まるし、その相手とはなんの利害関係もなくまったく素の状態で付き合えることは貴重だと思うのです。100回飲みに行くよりも1回登山をしたほうが断然に関係は深まる、そんなふうに思っています。

 

明日からの週末は八ヶ岳に行ってきます。

 

行動を共にするのは父親です。

ぼく自身は父から影響を受けて登山をはじめたとかそういうのは一切なく、自分が勝手に選んでこういう道を歩んでいますので、父と登山をするのは生まれて初めての経験です。父の青年時代は登山に夢中になるのが当然だったらしく、昔話でいろんなことを聞かされました。それはけっこう難所だったりして、興味深いものです。

でも、友人となら関係を深めるということが該当しても、いまさら親と関係を深めるなんて、それは気恥ずかしくなんだか緊張します。だいたい父と息子なんていうのはベタベタせずに、たまに酒を飲んで当たり障りのない話をするのが普通かなと思っていました。親はきっと息子のことを口では褒めないし、息子は老いを迎える親のことを心配しながらも気の利いたことは言えない。少なくとも我が家ではそうでしたし、今後もきっと変わらないでしょう。

だからこそばゆいです。

でも、行きたいと思ったし、貴重な登山だと思っています。

さてさて、どんな登山になるのでしょう?

不思議なテンションでいつになく張り切っております。

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

自転車で長距離を走るということ

先週の土日に、伊豆にある狩野川流域のサイクルイベントを取材しました。これは記録撮影を主軸にした、カメラのお仕事なのですが、ぼくの場合は変則的で「実走記録」となります。もともと自分が望んだもので、場の雰囲気をリアルに感じて参加者と同じ目線になったほうが良い記録が残せると思い、クライアントに無理いってそうしてもらいました。一眼レフカメラを首から下げて(背中には予備カメラ)参加者と同じ行程をこなすのは難しいのですが、でもこのサイクルイベントは「競わず、自分のペースで完走を目指す」ものなので、なんとかやっていける訳です。メリットは前述の通りですが、デメリットもあります。走行している時間は基本的にシャッターを切れないので、どうしてもカット数が少なくなってしまいます。それに移動スピードに限界があるので行ったり来たりはできません。例をあげると、ぼくの場合はトップ集団でスタートして、どんどんポジションを落としていき、最後はビリでゴールするのを目指しています。くまなく撮影するにはそれしか手段がなく、いちど話された集団に再び追いつくのは事実上不可能なのです(休憩ポイントはそういった意味でチャンスです)。

さて、このイベントは800人を超える大イベントで、しかも12回目というロングセラーイベントでもあります。距離は山岳60キロコース(土曜日)、ゆるやかな勾配&平坦な道の100キロコース(日曜日)となり、割合としては100キロの参加者が圧倒的に多いです。走行環境、都心からのアクセスの良さ、地元のあたたかさなど、数あるサイクルイベントのなかでもトップクラスに位置すると思われるので、個人的にもおすすめです。

ここからすこし本音を。60キロコースは標高1000mにちかい山岳地帯を走るためビギナーには敬遠されがちのようです。でもこれが最高に気持ちよいです。海を見下ろしながら(運が良ければ富士山を眺めながら)稜線を縫って走るハイウェイは、オープンカーでデートをするカラオケイメージシーンのような雰囲気であり、せっせと登る坂道だって心地よい風が帳消しにしてくれます。登山に置き換えてみましょう。登山ならば1000mの標高差なら3時間あればほとんど誰でも登ることができて、たどり着いた山頂からの眺めは格別に違いない。だからチャレンジする価値は十分にあると思うのです。しかもビギナーであるほど、達成感は大きいはずなのに…。

でも日曜日の100キロコースと比べて、この60キロコースの参加者が1割も満たない。それがもったいないと感じました。ぼくの実走(過去2回)の感じでは、60キロのほうが数倍楽しかったのですが。でも安全圏をねらって、チャレンジに踏み切れないひとの多い現実…。

ある程度の安全が確保されているのだから、たまの休日くらいハイリスク・ハイリターンはありだと思うのでした。それほど素晴らしくキツい60キロコースなのでした。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

山と渓谷。

前回に「岳人」のお手伝いをしたことを書きましたが、同じタイミングの同じ山岳雑誌「山と渓谷」にも関わらせていただきました。いちおう競合誌となるため、お仕事のオファーをいただく時には内容によってはお断りしなくてはなりません。でも今回はルポと商品紹介ということで、きっちり境界線がつくれると判断しました。

「岳人」と「山と渓谷」。

みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか? 読みやすさ、写真のキレイさ、読者層、本質的なもの、じっくり読めばそれは全く異なることが分かります。それはそれで個性なのでしょうが、僕としての位置付けは、岳人→登山ド直球・やや上級者向け、山と渓谷→メジャー指向・ビギナーからエキスパートまで。と考えます。ほかにPEAKSという後発の雑誌がありますが、こちらは、若者向け、ややビギナー向け(でも登山の本質もきっちり伝える)というふうに考えています。

で、今回の山と渓谷、6ページで「新作のウエア&ギア」を紹介いたしました。目玉になっているのはゴア社のゴアテックスアクティブシェルという素材です。すでにご存知の人もいると思われますが、とても軽くて透湿性能の高いシェルがリリースされます。山岳用というよりも、トレイルランニングに照準をあてたような素材で、びっくりするほど軽かったです。けど価格は決して軽くない(なかなか手強いです)…。

世界でこの素材の供給を許されたブランドは10数社といわれていますが、次の春夏シーズンにはさらに増えてくることが一部で報じられています。

業界のガリバーともいえるゴアテックスが送り込んだ新素材、その動きにも注目が集まるでしょう。そして消費者はどのような判断を下すのか。楽しみです。

でも、あるショップの人が言っていました。「軽い(薄い)ということはすぐに破れるということだよね。お店はそれで買い替え需要が生まれて儲かっちゃうなー」と。

確かにそうです。5万円もするジャケットが一度の転倒でビリっと裂けるのです。軽いウエアには強度という弱点が常につきまとうけど、それはメーカーの宣伝文句に封印されて、結局ユーザーはより軽いものを手に取ってしまう。

でも現実です。強度を上げるには薄い生地では限界があるのです。

ちょっと別の視点で考えてみます。

ということは修理体制の整っているブランドを選ぶのも有効ではないだろうか、ふと思いました。ぼくの知るところでは、モンベル、ゴールドウイン(ノースフェイス)は国内の自社縫製ができるということもあって、きっちり直してくれます。パタゴニアも親切丁寧・きっちりと修理してもらったことがあります。※これらのブランドは今期アクティブシェルは扱いませんが。

ゴア社あたりが「1回までは無償修理を承ります」くらいの意気込みでキャンペーンを仕掛けても良さそうでもあるのです。それくらいアイテムは高額でした。

「使い込んだ商品を持ち込んで、仮にクレーム扱い(不良品)になって新品をもらっても嬉しくない。これでどうだ!と徹底的に直してもらったほうが100倍嬉しい」

友人が言っていたのを思い出します。まさにそうだと思います。メーカー側としては新品をあげてトラブルを解決するのが一番早いのですが、それはきっとユーザーの思いとは違うのです。

これをお読みいただいている皆さんにも「修理して長く使うスタイル」をおすすめします。

調子にのって書いていたら掲載記事(山と渓谷)とは全く違う方向に話が進んでしまいました。

元に戻せなくなったので今回はこれまで。いつかぼくの修理遍歴についても書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

表紙のチカラ。

いま発売されている岳人(東京新聞)10月号のお手伝いをしました。

そして、なんと表紙写真も担当!!。

雑誌の表紙を飾ったことはないので、これはハタケスタジオ初の快挙となります。

ホント嬉しいですね。お仕事関連の人になりますが、何人かから「見たよ」と

ご連絡をいただきました。

 

個人での名刺の肩書きを、文章・写真としているため、時折「どっちがメインなの?」とご質問を受けます。ふたつを比べたらもちろん文章のほうが比重が大きいのは確かです。でも写真に手を抜いているかと言われたらそうでもなく、ご依頼いただいた案件では頑張って全力で撮っています。

不思議なもので、仕事にはスイッチみたいなものがあって、それが入ると重い機材を持っているのも苦でなくなり、いい場所から撮るためにあちこち移動範囲を広げるようになります。

いざクオリティや構図などの評価となると、ぼく自身には聞こえてきませんが、それでもご依頼のあるものについては、楽しく、バリエーション豊かに、そしてポジティブに撮っていければと考えています。

 

そうです、表紙で終わりではありません(もしよろしければ立ち読みでもいただければ…)。第一特集のなかで9ページほどのルポを担当しました。文章は同行取材をした新名健太郎くん。彼とは古い仲で、かつて同じ会社で働いたこともあります。いまは個人で建設業の会社を運営する傍ら、山岳ガイドの資格を生かしてクライミングレッスンなどを行い、さらにすごいのはトレイルランで上位に食い込むほどの実力者でもあるのです。もちろん僕と山行をともにしてもいつもぼくは遅れをとってしまい、冗談まじりの悪態をつかれている訳です。でもそうした気心の知れた人間と行くほうが山登りでは安心です。特にピンチに陥ったときの信頼感というか、ギリギリのことをする時には相手を知っていないと関係に亀裂が入ることも珍しくないからです。逆のことをいうと、ちょっとした知り合いでもいちど山に行けば(リスキーな場所は避けましょう)、とても良好な関係に発展すると思います。夜の街で一緒に酔っぱらうよりも確実でしょう。

さて、ルポの内容は、一般登山道のなかにバリエーションルートのある、初心者にはちょっとたいへんな道です。でも他誌のようなビギナー中心でなく、渋めのところを紹介したほうが、岳人らしい、というようにも思えます。

メジャーなところはあえて狙わず、地味ながらも登山の本質を紹介しつづける、「岳人」は個人的にも大好きな登山雑誌です。

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする

MTBで100キロ

日曜日にMTBで山のなか(未舗装)を100キロ走るというイベントに参加してきました。通称・王滝100キロといい、MTBをそこそこ真剣にやっている人の間では、それなりに有名だと思います。しかしみんなの捉え方はさまざまで、超過酷、ハードルが高い、大冒険といった非日常なイメージがある反面、長野県の大規模林道を使うことで、コースが単純、飽きる、ただしんどい、と考える人も一方ではいるのでしょう。もちろんマイナス発言をするならば最低一度は完走していないといけませんが。

かくいう僕もこの大会から5年ほど離れていました。理由にそれほど大きなものはなく、ただ土日も仕事に追われていたり、他の用事を入れてしまっていたと思うのですが、でも今年はMTB熱も自分のなかで高く、意気込んでエントリーしたのでした。

ぼくはこの大会を体力診断テストとも考えています。フルマラソンと同じように基本的にはコースは同じだから、それを過去の自分と比較することでいまの体力を知ることができるのです。すこし偉そうに聞こえるかもしれませんが、「涙が出るほどの最上の感動」はいちばん最初に走りきった時を超えるのはきっと無理だと思います。だからやや俯瞰しながら自分やレースを知るようにしたいと思うのです(手を抜くとか全力で走らないという意味では決してありません)。

さて結果は。前回よりも30分近く遅いという不甲斐ない結果となりました。とても残念です。理由には、2度のパンクがとても痛いです。1度目はチューブレスタイヤでのスローパンクだったため、空気を定期的に入れながらだましだまし走ろうと思ったのですが、でも対応しきれず走りにも集中できないため、チューブを入れて対応しました。これで調子が戻ったと、自分のいいペースを保てていたのですが、ゴール5キロ前でそのチューブに小さく穴があいてしまいました。自転車から降りて歩こうか、穴をふさぐか、いろいろ考えましたが、もう考えるのもいやになるほどで、結局パンクした状態でゴロゴロと嫌な音をさせながらレースを続けました。きっと靴底がはがれた登山靴で下山するようなものなのでしょう。びゅんびゅん後続に面白いほど抜かれながらも、なんとかゴールできました。自分なりに記録でもかかっていたら、そのゴールラインをまたいだ時に感動があったかもしれませんが、腕時計を忘れるというハプニングもあり、本当に遠距離ツーリングのようになってしまいました。

「もう王滝はいいかな〜」なんと帰りの車の中では思っていましたが、でも納得できない結果のままやめるのは気分が悪いので、きっとまた出るでしょう。体力診断的には衰えつつあるように見えなくもありませんが、パンク事件もあったし、疲労具合(翌日の筋肉痛)は軽めでいたって普通でした。勝手な解釈ですが、登山に行くことが多いので、その体力はそれなりにあっても、自転車力みたいな体力は足りていなかったのでしょう。

一方で、ドキドキ感というものが先週に行った槍ヶ岳・北鎌尾根の登山とはまるで違います。「早くゴールにかけこむ」と「生きて帰ってくる」とでは大きな開きがあり、そんな精神的な強さも求められるのが、プライベート山行(もちろん自転車もそう)だと思います。王滝には過去3回ほど出場していますが、さすがに死ぬかなと思ったことは一度もありません(あっても困る)。死の危険にさらされながら判断しなくてはならないあの胸の苦しみは、長い登り坂を走っているときの苦しみとまるで違うのが、この2週間を通じて分かりました。

イベントを軽視してはいません。体力やスキルを向上させるのに最も近道だと思いますし、お祭りの雰囲気はむしろ好きです。

強いカラダ、自然のなかで生き抜くチカラ、両方を手にしたければ積極的にいろいろやってみるのが、僕にとって良いようです。

さいごにボロボロになってまで頑張ってくれた自転車(写真)に感謝!(レース中は一切カメラ類を持ちませんでした。あ、それなりに真剣だったということがバレてしまいましたね)

 

 

 

 

 

 

 

自然を相手に超過酷なレースといえども、そこは「守られている場」

 

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | コメントする