表紙のチカラ。

いま発売されている岳人(東京新聞)10月号のお手伝いをしました。

そして、なんと表紙写真も担当!!。

雑誌の表紙を飾ったことはないので、これはハタケスタジオ初の快挙となります。

ホント嬉しいですね。お仕事関連の人になりますが、何人かから「見たよ」と

ご連絡をいただきました。

 

個人での名刺の肩書きを、文章・写真としているため、時折「どっちがメインなの?」とご質問を受けます。ふたつを比べたらもちろん文章のほうが比重が大きいのは確かです。でも写真に手を抜いているかと言われたらそうでもなく、ご依頼いただいた案件では頑張って全力で撮っています。

不思議なもので、仕事にはスイッチみたいなものがあって、それが入ると重い機材を持っているのも苦でなくなり、いい場所から撮るためにあちこち移動範囲を広げるようになります。

いざクオリティや構図などの評価となると、ぼく自身には聞こえてきませんが、それでもご依頼のあるものについては、楽しく、バリエーション豊かに、そしてポジティブに撮っていければと考えています。

 

そうです、表紙で終わりではありません(もしよろしければ立ち読みでもいただければ…)。第一特集のなかで9ページほどのルポを担当しました。文章は同行取材をした新名健太郎くん。彼とは古い仲で、かつて同じ会社で働いたこともあります。いまは個人で建設業の会社を運営する傍ら、山岳ガイドの資格を生かしてクライミングレッスンなどを行い、さらにすごいのはトレイルランで上位に食い込むほどの実力者でもあるのです。もちろん僕と山行をともにしてもいつもぼくは遅れをとってしまい、冗談まじりの悪態をつかれている訳です。でもそうした気心の知れた人間と行くほうが山登りでは安心です。特にピンチに陥ったときの信頼感というか、ギリギリのことをする時には相手を知っていないと関係に亀裂が入ることも珍しくないからです。逆のことをいうと、ちょっとした知り合いでもいちど山に行けば(リスキーな場所は避けましょう)、とても良好な関係に発展すると思います。夜の街で一緒に酔っぱらうよりも確実でしょう。

さて、ルポの内容は、一般登山道のなかにバリエーションルートのある、初心者にはちょっとたいへんな道です。でも他誌のようなビギナー中心でなく、渋めのところを紹介したほうが、岳人らしい、というようにも思えます。

メジャーなところはあえて狙わず、地味ながらも登山の本質を紹介しつづける、「岳人」は個人的にも大好きな登山雑誌です。

 

 

 

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