自転車人(山と渓谷社)の編集のお手伝いをさせていただきました。
この雑誌は以前から継続して執筆のオファーをいただいていて、ぼくも楽しく関わらせていただいています。で、今回担当したのは「MTBスターターブック」です。ブックといっても8Pの小特集みたいなものです。いまどこの自転車雑誌を開いても、ロードばかりで、MTBが取り上げられる例はわずかしかありません。どうしてなんでしょう?
ぼく自身もMTBが好きで、こういう仕事をする以前から趣味の最前列にあったカテゴリーなので、廃れるようなこと聞いていると悲しくなります。で、なぜか?これは日本の国土や国民性に大きな問題があるように思えてなりません(実際にそう言われている)。
「トレイルは登山者のもの」「もし事故があったらどうするんだ(危険な遊び)」「自然が壊されていく」
こういうコメントには正面から反論はできません。合っている部分も多いと思います。
でも。危険なのはどんなアウトドアスポーツでも同じであり、そこは自己責任で完結するべきだと思います。環境破壊に関してもマナーを守っていれば、それほど大きなインパクトになるとは思えません。登山者のいる登山道を爆走するのは論外ですが、落ち着くバランスというかうまく共存する方法はあると思うのです。それが現状としてはMTB=山を荒らす(危なっかしい)輩と見られているような感じなのです。それじゃあまりにも山が閉鎖的です。
登山も好きな人間として言わせてもらうなら、山が危ない=行くのを止めよう、という世の中になるのが一番嫌です。
水は危ない=海・川に近付いてはいけません、になんか似ていますよね。これではいけません。
危ないけど、危ない経験もしながら、でも死なないように学習するべきなんです。山に入って手痛い仕打ちをくらいながら、でもボロボロになって帰ってきたら、まぁ楽しかったというように。だから高尾山にしか登らないような社会になってしまうのでしょう。
話をすこし戻します。
MTBどこで遊べるの?これが業界を困らせている問題です。
遊び場がない…。致命的ですよね。
そんなビギナー(まったくはじめての人)に、役立てるように誌面を作りました。
ぜひ、ご一読いただけると幸いです。