泳がない沖縄

先週末に沖縄に行ってきました。遊びではなく、いちおう仕事です。
雑誌の取材でツール・ド・おきなわを体験しようというもので、
自転車レースで有名なこのイベントもぼくのように一般サイクリストが楽しめる枠が
あるのです。
エントリーしたのは「本島一周サイクリング」というもの。
2日かけてトータルで323キロ走るこのプログラムの参加条件は「25キロ以上で巡行できる人」とのこと。
自分にとってちょうどいいハードルの高さです。30キロ巡行は難しいけど、時速25キロの世界は
ロードバイクならじつは誰でも大したことではありません。

初日は名護をスタートして北部(やんばる)エリアをぐるりと1周約180キロ。これが面白くて
予想以上にキツかった。じつはアップダウンが連続して、体力をどんどん消耗していく…。
もちろん仕事で行っている身なのでリタイヤや論外、でも首と背中に一眼レフを持った身体が妙に重く
その重みがお尻を刺激します。なにが一番つらかったというと、ぼくの場合はお尻でした。
でも、途中の休憩でいろんな参加者と話したり、道沿いの露店(てんぷらが1個50円)で地元のおじさんから
質問攻めにあったり、これはずいぶん楽しいのです。

一人旅の場合、一人であることの緊張感や孤独さとのたたかいが、ぐっと旅を面白く深くさせるのですが
そうした面白さとは違います。
走るというパフォーマンスに集中して、余計なことを楽しめるのがいいのです。
道に迷ったり、寄り道したり、そんなことが普通の旅ではありますが、実際には距離はそう稼げません。
180キロを走るには180キロ走ることの段取りというか、目標や環境整備が必要なのでしょう。
どちらが良いかは判断に迷うところですが、この初日は自分を出し切れる楽しさがあったように思えます。

2日目は同じく名護をスタートして南部をぐるりと140キロ。
これも悪くはないのですが、でも初日のほうが楽しめました。だからここでは割愛させていただきます。

ちなみに向こうの気候は半袖半パンで過ごせるほどで、その気になれば海で泳ぐこともできるそうです。
イベント中にはアイスばかり食べていました。
特に自転車って、寒くなると遊ぶ気が起こらないから、そうした意味でも11月のイベントとして
イチオシですね。

飛行機に載せるのにおっくうだという人も多いかもしれませんが、またいつか輪行のテクニックを
書いていきたいと思います。

そうそう、この記事はサイクルスポーツ1月号(12月20日発売)に掲載される予定です。
ご期待ください。

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